2017-10-15
こんにちは!ディレクターの寺﨑です。
今回は、日頃一緒にお仕事をさせていただいている建築家についてお話したいと思います。
真面目なお話で長文になるかと思いますが最後までお付き合いください。
世の中には、似たような言葉が存在し、境界が分かり難いと思ったことありませんか??
例えば、設計者、設計士、建築士、建築家など、似たような言葉ですよね。
私が思う「設計者」「建築士」「建築家」の違いについて
(あくまでも個人的意見です)
□設計者(士)・・とりあえず「間取り」を考える人
□建築士・・2級建築士もしくは1級建築士をもっており建築に関する基本的事項は押さえた上で、
なおかつ専門的な実務経 験もつんでいる人
□建築家・・設計士の中でも特にデザインに対するこだわりが強く、またセンスがあるとされている人。
建築士との境界線が非常に分かりにくく、昔は安藤忠雄さんのような巨匠だけが建築家というようなイメージが
ありましたが、最近では、住宅のような小さな建物でも良いものを作る人。
こんな感じ!?かな。
それでは、建築家と呼ばれる方はどんな方なのか???
こちらも個人的意見です(笑)
英語では建築家のことを「アーキテクト」をいいますが、これは古代ギリシア語で
「全能」を意味するんです。何かカッコいい!!!
実際、家1軒の設計を行うのに必要な知識は「構造」「予算」「デザイン」「施工性」「断熱性」「雨仕舞」「建築基準法」「都市計画法」「材料知識」「施主の要望を汲み取る能力」等、ありとあらゆる知識が要求され、これらの要素を全てに対応
できるのが建築家!だと私は感じております。
長くなってきましたが、もう少しお付き合いください
建築家の方々と一緒に仕事をしていて感じることは、ヒアリング、空間設計(光・風)が非常に上手く、特に次のようなことを感じます。
あなたが知らなかった家(世界)の気づきを与えてくれる建築家
インターネットなどの情報の海の中にいると、知らぬうちに好きだと思わされてしまうハイソなデザインへの憧れ。どこか他で目にした見た目がカッコイイ住宅。
でも、
建築家とお話ししていると、実はさほど好きでもないものを好きだと思わされてしまっているケースが多い事に気づくお客様は多いこと。
住まい手自身が今迄の人生で知ることがなかっただけで、実はもっと自分に適した家(世界)・生活のビジョンがあるかもしれない部分を発掘する能力があるのが建築家!
例えば、ずっとフランス料理が一番好きだと思っていたのが、イタリア料理を紹介されてみたらこれぞ一番の好みだったという気付きです。この気付きが本当に大切だと感じます。
例えが下手すぎますね(汗)
この「気付き」のお手伝いすることが、建築家が家づくりに関わる大切な理由のひとつじゃないかと毎回思います。
「形」でなく「空気」「光」「快適性」を提供できる建築家
家を設計するにあたっての一番の要とは、「形をデザインすること」のみではなく「空気・光・快適性」を計画することではないでしょうか。
「形」(床・壁・天井)で囲われた空間の部分にある「空気」「光」「快適性」の感触・手触りが、どう住まい手と共振するかということの検証し、プランする能力があること。
「形をつくること」は比較的容易ですが、この「(目に見えない・手に取れない)空気・光・快適性を計画すること」は難しいものだからこそ建築家の力が必要だと感じます。
建築家によって考え抜かれた家とは、あなたとあなたのご家族のためだけに建てられるものであり、こうしたとき、
「住む」は「棲む」になっていくのではないでしょうか!
9割以上私の個人的意見ですので、参考までに。
小難しいブログ最後まで読んでいただけましたか?
私が感じる建築家の紹介でした。
写真は、実際の建築現場の視察状況です。
お客様にお会いする前に必ず自分の目で確認!!!
中には、「土地と会話してるんだよ!」と言われる建築家の方もおられます。
ん~~~。奥深い。